根菜系の食材

不溶性食物繊維たっぷり

根菜は食物繊維が多く自然と良く噛むので早食いがしにくく、満腹中枢を刺激して、食べ過ぎをおさえることができます。また、食物繊維が糖質や脂質の腸からの吸収を穏やかにし、余分な脂分を吸着して排出してくれます。しかも、量に対してカロリーが低いので、食事の嵩が増え、満足感が得られます。



ごぼう

食物繊維が豊富で整腸力が高く、利尿効果も優れているので、肥満防止にも役立つ食材です。あのアクはポリフェノール。抗酸化力が高く、免疫力を高める作用があります。独特の香りと歯触りは、大地の栄養をいっぱい含んだ力強さを感じさせてくれるはずです。よく噛む食材としても欠かせません。

 

大根

ジアスターゼという消化酵素がたんぱく質や糖分の代謝を高め、消化を促進したり、便秘の解消に役立ちます。葉には、ビタミンCやビタミンA、B1、B2、カルシウム、ナトリウム、鉄分など、多くの栄養が詰まっているので、なるべく捨てないで、ゆでたり、炒めたり、塩漬けにしたりして利用したいです。

 

にんじん

βカロチンが豊富なにんじんは、粘膜や皮膚の免疫力を高めるとともに、活性酸素を取り除くので、老化予防や美肌効果も期待できる食材です。油で炒めると、βカロチンの吸収量を高まります。ただ。ビタミンCを破壊する酵素アスコルビナーゼを含んでいるので、オレンジなどビタミンCの多いものと一緒に摂取するとお互いの栄養素の効果を半減してしまうので注意が必要です。

 

れんこん

レンコンには、ビタミンCやポリフェノールもたっぷり含まれています。特にビタミンCは、レンコン100gで一日に必要な量をまかなえるそうです。また、野菜には珍しくビタミンB12が含まれているので、貧血を予防し、肝臓の働きを助けてくれます。

 

かぶ

ダイコンと似た栄養成分のカブは、ビタミンCを多く含んでいます。また、ジアスターゼやアミラーゼといった消化酵素の他、ぬめり成分・食物繊維の「ペクチン」を含み、腸内環境を調えます。葉にはカロチン・ビタミンC・鉄・カルシウム・カリウム・食物繊維などが豊富です。

 

さつまいも

食物繊維が豊富なので、便通効果は抜群。ビタミンやミネラルも、他の芋類と比べて豊富です。特にビタミンCは、1食で食べられる量を考えれば、柑橘類やほうれん草以上だとか。「紫いも」は、ポリフェノールの一種であるアントシアニンやベータカロテンを含み、さらに高い抗酸化効果が期待できます。

 

じゃがいも

ジャガイモには糖質を分解し、脂肪代謝を促進するビタミンB群がたっぷり含まれています。むくみの原因である塩分を排出するカリウムも豊富です。しかもじゃがいものカロリーはご飯の半分と意外と低めです。

 

山芋

ネバネバした粘性物質の多糖類は、食物繊維と同じように腸のぜん動運動を活発にして整腸作用を促すとともに、便秘の予防に役立ちます。また、血糖値の上がり方も穏やかなので、脂肪の蓄積が抑えられます。栄養素的には、ビタミンB1、B2、C、カリウム、鉄分、カルシウムが豊富。むくみ改善にも効果がありそうです。


根菜系のレシピ